まちづくりやみちづくりの大きな変化
社会資本には長期間にわたり国民の安全な生活や産業活動の基盤を支えるという使命があり、社会資本の整備においては国民にとって最も有益なものを提供する“VFM(Value For Money)”の概念が最優先されるべきだと思われます。つまり、社会資本においては「最適コストによる、最高の品質をもったインフラやサービスの継続した提供」が求められています。
一方、前例のない新しい社会インフラの整備を進めていくためには、事業内容を最終ユーザーである国民に的確に説明し理解や協力を得ることは欠かせません。いわゆる「見えるか」の基本コンセプトですが、この考えは民間の新製品販売や企業経営とよく似ており、社会資本の世界にも民間ビジネスの考えがもっと積極的に導入される時代が来たことを示唆しているのではないでしょうか。
東北地区の復興・再生、2020年東京オリンピック開催、首都圏三環状道の整備、経済活性化に伴う大都市部における都市再開発、など大きな変革の時が訪れています。
これまでのみちづくりやまちづくりの経験やりの重要な要素である「創る」「活かす」「守る」考えをもとに、価値あるインフラや社会を、皆さんと一緒に創造していければと思っています。
平成26年 研究所所長
低炭素社会の都市イメージ
(みち・建物・クルマによるエネルギー循環)
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